私たちが自分で作ったオープニングムービーのポイント

友達の結婚式に参加する度に「絶対にやりたい」と思っていたのが自作のオープニングムービーを作ることです。数分間の短い映像ではありますが、出席する人にとっては印象深いものだからです。
ちなみに、式場や外部の業者に頼むと数万円の費用が掛かります。出来るだけ結婚式にかかる費用のコストを削減したかったのです。

オープニングムービーにお金をかけない分、ウエディングドレスやブーケには妥協はしたくありません。それに、自作のムービーのほうが温かみを感じるとも思いました。始まりは、映画のようにカウントダウンをする映像を入れました。モノクロの大きな数字を刻みます。オープニングに使った曲は、彼が大好きな外国のアーティストのものです。ムービー全体にわたって彼が好きな曲を流しました。私は、特に曲にこだわりがなかったからです。

ポイントとしては、全体的にモノクロ映画のようなおしゃれな感じです。この曲を流しながら二人が初めてデートした場所を映しました。彼が趣味でサーフィンをやっていたこともあり、海に連れて行ってもらったのですが彼のサーフィンする姿を浜辺で見ていました。そのあとで、新郎新婦の紹介をしていきます。

私たちは、旅先で出会ったこともあり共通の友人が少ないので、それぞれ個人のことを知ってもらいという思いがありました。どんな仕事をしているのか、どんなものが好きなものか、生まれた時から現在のことまでの出来事を1分ぐらいにまとめて情報を流しました。最後に、今日の結婚式にあたり二人の思いをメッセージに添えました。「今日の結婚式を楽しんでもらいたいこと」「この日のために労をねぎらってくれたお礼」などです。

オープニングムービーの映像時間は7分程度です。今までの経験から、長いものだと参列者は飽きてしまうことがわかっていました。本人たちは、二人の思い出の場所巡りやデートの写真、アツアツな姿などを二人の幸せを流したい気持ちはあるのですが、見ている側としてはそれが露骨に演出されていると不快感を感じることもあるからです。式に参列する人には独身の人もいて、いろいろな思い出で出席している人もいることを忘れてはいけません。映像は短めでシンプルが一番良いと思います。個人的にはパソコン作業が得意な方ではなかったので、彼とかなり悪戦苦闘しました。しかし、ときにはけんかしながらも二人で作り上げたオープニングムービーが、今ではよい思い出となっています。

母に見てもらえた結婚式

私の父親は、私がまだ物心がつかなかった頃に交通事故で死んでしまい、私が物心がついた頃には母子家庭になってました。母子家庭だったためかなりの極貧生活を余儀なくされましたが、教育だけは受けさせてくれて仕事をいくつも掛け持ちでやって、兄と私の兄弟を国立大学ですが卒業するまでの学費を払ってくれました。

大学卒業後にはこれまで苦労した母に親孝行するために、一流企業に就職して一生懸命働いて母に一戸建ての新築住宅を買ってあげようとしましたが、私たち兄弟を大学まで通わせてくれて無理した事がたたって入退院を繰り返すぐらい病弱になってました。入院して衰えた母に希望を与えるために、「もう少ししたら家を買ってあげるから一緒に住もうね。」と励ましてましたが、どんどん母の病気が悪化して行き医師から余命半年と言われました。

医師に頼んで母には余命を伝えないようにしてましたが、母は自分の病状の事を悟ったようで、「死ぬ前にお前の結婚式を見せておくれ。」と強く懇願されました。その当時学生時代から付き合っていた彼女がいて、母にもその彼女をすでに紹介していて、結婚を約束したけど母親孝行で家を購入するまで待ってもらってました。彼女に母の余命が半年も無い事や死ぬ前に結婚式を見たいという事懇願された事を彼女に伝えると、お互いに話し合って母が亡くなる前に結婚式を見せてやる事を決めました。

出来ればいい式にしたかったので、人気のある式場を回りましたがどの式場も半年先までびっしり埋まっていて中々見つかりませんでしたが、連日彼女と式場を回って何とか見つける事が出来ました。
できるだけ盛大な式を挙げるために案内状を親戚や友人に出したり、式の準備を彼女といっしょに徹夜してやりました。

式の1か月前に病院ですっかり衰えた母に、彼女といっしょに1ヶ月後に式を挙げる準備が出来た事を報告すると母はまるで自分の事のように喜んでくれました。式の1週間ぐらい前まで母の病状は安定してましたが、式の5日前に式に参加する予定だった母の病状が急変して危篤状態になりました。

もう式への参加は無理かなと思ってましたが、式の当日には病状が良くなって担当の医師が付き添ってくれて結婚式に参加してくれました。結婚式の最後に母子家庭で一生懸命に働いて大学まで通わせてくれた母親へ感謝の手紙を読むと、母が涙を流して喜んでくれました。母は式の最中満面の笑みで笑ってくれて、すごくいい式を挙げられて親孝行できたと実感できて良かったですが、式が終わると母親の病状が急変してその日のうちに亡くなりました。